古着用語集 た行
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タータン(Tartan)
タータンは、スコットランドの高原地方で生まれた、色格子縞の総称で、
右綾の紡毛織物です。
大柄な格子柄の縦横の縞割が同じところが特徴です。
色は様々ですが、緑、紺、赤が主なものです。

大戦モデル
第2次大戦中のアメリカでは、物資不足を理由にジーンズにも様々な統制が
しかれていた。コインポケットのリベットの省略や糸に代わるペンキステッチ
などの使用が代表的。戦前、戦後のジーンズとはディテールを異にするために
大戦モデルという呼び名が生まれた。
LEVI 'S 501やLee 101の大戦モデルが有名。

タイダイ染め
タイ(Tie=縛る)・ダイ(Dye=染める)の名前の通り、
染料につける時に布を縛ることによっていろんな味のある色合いが魅力の手法。
染めの段階が手作業な為、酷似していても同じ物は1本とない。

タタキ
ジーンズのもっともポピュラーなリペア方法。
穴のあいた部分に裏側からあて布をして、ミシンで何度も往復して穴を埋める。

タタキタグ(Champion)
チャンピオン社のリバースウィーブで、60年代前半のタグを指す。
古着業界独特の呼び名。
タグの四方を全て縫い込んだ姿が、叩き打ち込んだようにみえるため、
この様な名称が付いたと思われる。

ダック
主にワークパンツの布地として使用。麻の太糸を密に平織りした、
極めて固く厚いタイプ。古い物では、19世紀のリーバイスウェアで
ブラウンダック地モデルが確認されている。

縦落ち
ジーンズを穿き込んだ時に、生地表面にタテ筋となって現れるアタリのこと。
左綾の方がタテ落ちはしやすいが、経糸と緯糸の織り込みが不完全な、
当時のシャットル織り機の技術的な低さが生んだ良き産物といえる。

ダブルエックス(XX)
LEVI 'S 501XXに使用されていた、通称「ダブルエックス(XX)」、正式には
ダブル・エクストラ・ヘビーという1インチあたり9オンスの強靱なデニム地のこと。
生地幅は28インチで合成インディゴが高値だった時代のアメリカでは、
サルファー染料をインディゴの代用染料としていたが、
XXデニムはインディゴ染料だけで染められていたといわれる。

ダブルステッチ
2本糸で縫製されたステッチ。
強度が必要なデニムやワークウェアによく見られる。
さらに強度が考慮された3本糸の縫製は、「トリプルステッチ」と呼ばれる。

タロン(TALON)
ジッパーの元祖といわれるメーカー。
ジッパーを発明し、1893年に特許所得をした。
ジッパーの基本的な構造を完成させ、年代により様々なジッパーを
発表してきたが、内蔵スプリングにより自動的にロックするオートマチック機構を
持ったTALON 42ジッパーは、特に傑作として評価が高い。

単色タグ(Champion)
70年代に製造されていたチャンピオン社のリバースウィーブにつくタグの総称。
赤一色なら「赤単」、青一色なら「青単」と呼ばれる。

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チェーンステッチ
縫い目の裏側がチェーンの様に繋がっていることから名付けられた縫製方法。
上糸同様に下糸にも収納量の少ないボビンではなく糸巻きを使用するため、
ボビン交換の手間が省けジーンズの製造工程上では長い直線を仕上げるのに
メリットがある。

チェンジボタン
1930年代以前のワークウェア又はミリタケージャケットによくみられる
ディテールで、洗濯の際に生地を傷めないように取り外し可能なボタンが
金属の輪で留められている物をいう。
これは、当時の洗濯が洗濯板によるもののため、洗濯機が普及し始めた
1940年代以降にはあまりみられないディテールの一つ。

チンストラップ
首部分を留める、台衿と同じ幅のやや飛び出した部分に対する
古着業界独特の名称。
衿元のバタつきを抑えるためにあった。30年代以前の「ワークシャツ」、
「カバーオール」等に多く用いられる。レア度大。

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ツーホークマーク
リーバイス・ジーンズのパッチに描かれた2匹の馬がジーンズを
引っ張っているイラストのこと。
同社のジーンズの頑丈さをアピールしたもので、
リーバイス社のトレードマークとなっている。

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デニム(Denim)
ジーンズの名称でなじみがあり、洗えば洗うほど味が出てくる 丈夫な
糸染め織物です。由来は、フランス南部のニームという町からでフランス語で
「serge de nmes」サージ デ ニームがデニムにかわったと言われています。

デッドストック
その当時のまま、未使用で残されたもの。
当然、中古に比べて貴重ゆえに価格は高い。

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ドーナツボタン
中央部がくぼんだ形状からこの名が付いた金属製のボタン。
Leeのカウボーイパンツなどに用いられ、1940年代中頃までしか
見られない貴重なボタン。大戦モデルに採用された安価な月樹ボタンや
フラットドーナツボタンもかなりレア。

ドットボタン
スナップボタン式のボタンの名称。ワークウェアによく使われるが、
これは作業中に分厚いグローブをしたままでも着脱が容易に
出来るように考慮したディテール。

トリコタグ(Champion)
70年代のタグで、白地に青帯を入れてロゴ部分が白抜き。
加えてCの部分に赤を使っている。
カラーリングがまるっきりトリコロールである為、この名が付いた。

トリプルステッチ
よりハードな仕事にも耐えうる様に3本針のミシンで縫われたステッチ。
カバーオール・シャンブレー・ダンガリーなどに多く見られる。

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